one and only (唯一無二)

夏になると子供を連れて必ず行く場所がある。

信州木曽上松町にある「赤沢自然休養林」

標高が1,000mを越えるこの場所は夏でも過ごしやすく、涼を求めて、遠く県外からの観光客も多い。

子供たちは川遊びが目的だが、私はこの森に入るのが一番の目的。

「赤沢美林」と呼ばれるこの休養林内には樹齢が300年を越える木曽ヒノキやサワラ、

ネズコなどが所狭しと生い茂っている。

平成26年4月。この森が「木曽悠久の森」に設定された。

これは、世界的に希少で貴重といわれている「木曽地方の温帯性針葉樹林」を数百年をかけて保存・復元していくことが目的で、木曽地方(長野県木曽郡と岐阜県の裏木曽)の中心部に1万haを越えるエリアが保存の対象となった。

木曽ヒノキや天然サワラは木曽を代表する、いや世界を代表する良質な木材である。

中でも、国宝や重要文化財に代表される日本の伝統的な社寺建築においては、ヒノキやサワラを抜きにしては語れない。

法隆寺が1,300年以上の時を越えて、今日でも美しい姿を保っているのは、良質なヒノキ材があってこそ。

さらに、屋根に目を向ければ、美しく繊細な曲線美を描き出す「杮葺」を支えるのは、木曽産の天然サワラ。

屋根材に関しては杉やヒバ、栗などの木材も使用されるが、葺き上がった時の美しさは他の樹種の追随を許さない。

この風合いこそ、まさに「杮葺」

サワラ独特のやわらかい輝きが建物に新たな息吹を与える。

話は戻り、悠久の森の設定により、これらの木材が厳しい保護下に置かれ、出材は減少の一途を辿っていく。

もしかしたら近い将来、このような屋根の風景が見られなくなってしまうかもしれない…

各地から、身近に感じられた風景が姿を消す…

絶滅の危惧がある天然資源を保護することに反対する人はおそらく皆無だろう。

巨木に囲まれた空間に身を置くのも素晴らしい体験だ。

この森には大きなエネルギーを感じる。

ヒノキやサワラに代表される天然木は、世界的に見ても貴重な資源。

言ってみれば「唯一無二」の存在である。

そして私たちが提唱する「へぎ板」に触れることの大切さ。

これも「唯一無二」の体験

この森には大きな可能性があると信じている。


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